◆今日が何故休みか特に考えずに、街に出ると着物姿の女性を大勢見かけました。成人の日だったのですね。しかし、改めて思うことですが、成人式について今一つ納得感を得られません。毎年、違和感を覚えています。少し以前に、荒れる成人式というのが問題になりましたが、今年は大丈夫なのでしょうか?

    ◆成人式のあり方を問題視しているのではなく、筆者はどうも成人式自体に余り歴史や伝統を感じません。着物を着て、近くの会議場や公民館に集まり、自治体等が開催する式典に出席する。式典では自治体の長などが祝辞を述べ、税収の豊かな自治体などでは、芸能人が来ることもある。どうも、学校の朝礼を思い出し、また娯楽イベントに仕立て上げる手法にも違和感があります。

    ◆七五三は大抵の場合、神社に行きます。しかし、なぜ成人式はそのような伝統形式が希薄なのでしょうか。どうも作られたイベントのような気がしてなりません。

    ◆女性の振り袖は大変美しく見えますが、一方で男性のファッションは今一つとも思います。和服を着て成人式に出席する新成人も見られますが、黒羽織にせよ、白羽織にせよ、扇子でパタパタやっている姿は、昔でいえば道楽旗本、町人の放蕩息子のように見えてしまいます(失礼な物言いで申し訳ありません)。

    ◆先日、狂言師の野村又三郎さんの襲名披露狂言の映像をテレビで見ました。ほぉと感心したのですが、野村さんの後ろでお囃子の演奏をされている方は、あれは狩衣というのでしょうか、それに烏帽子をつけて演奏されていました。襲名披露ということで非常に格式が高いのでしょう。能は普段は紋付き袴だけで上演されますが、正月などは裃を着用されます。

    ◆さすが、能・狂言は日本の伝統芸能です。格式に応じて衣装もきちんと変わるものだと思いました。

    ◆翻って成人式ですが、男性の衣装、もう少し工夫できないものでしょうか。烏帽子を着けた男性が大勢街を歩く姿は、普段見慣れないだけに滑稽かもしれませんが、それ位、格式を高めてもよいような気がします。お金がかかるといえばそれまでですので、実現すべきと思っている訳ではありませんが、成人することの位置づけをもっと高めてもよいとは思います。

    ◆成人年齢についても、18歳に引き下げるべき(選挙権等も含めて)という意見はよく見られます。筆者も基本的に賛成です。昔は15歳くらいで元服していた歴史を考えると、日本の伝統という観点でも20歳は遅いのではないでしょうか。さらにいえば、20歳で成人し、選挙権を得ても、衆議院議員の立候補権(被選挙権)は25歳まで得られません。

    ◆選挙権を18歳以上に拡大することがよく議論されがちですが、そもそも、20歳で成人としながら、被選挙権を付与しないことの方が筆者は問題だと考えます。特に、20歳以降に就職する人が多いにも関わらず、国会議員として、その世代を代表する主張を政治に反映させるということができません。この世代の就職難が重大な社会問題になっているにもかかわらず、です。

    ◆成人してから25歳になるまで、国会議員に立候補するだけの飛躍的な成長があるのでしょうか?筆者の過去を振り返ると、もちろん色んな経験はしましたが、では25歳になって国会議員になれるほど自分は成長したかといえば、別に20歳の時に立候補したっていいじゃないか、と思います。参議院議員は30歳から立候補できますが、30歳の根拠も薄弱です。

    ◆18歳から成人とし、選挙権も被選挙権も等しく付与してはどうかと考えます。その上で、せっかくの成人式ですからお役所の格式ばった儀式よりも、神社にお参りした後、同窓会に行くなり、家族で食事に行くなり、派手にお祝いすればよいと思います。荒れる成人式と偉そうに眉をしかめる既成人が大勢いますが、そもそも体育館で有難くもない説教を聞かされる方がたまりません。

    ※筆者は上記理由から成人式には行っていません。

    ◆襲名というと、名前を継ぐ、ということですが、ついでに日本もミドルネーム制度を導入してはどうでしょう。伊達政宗の幼名は藤次郎です。伊達藤次郎政宗(伊達・T・政宗)ということですね。親が幼名をつけ、15歳くらいで元服、成人名を名乗る。義務付ける必要はありませんが、子どもに元服させたいという親に対しては、制度的に、それを保証してもよいようにも思います。

    ◆成人の日があるから、成人式をやらなければならない。その割に成人しても、参政権の全てが得られる訳でもなく、成人式を主催する自治体も、無事に式を終えられるか、ハラハラするだけ。どうも虚しさを感じます。もっと意義深く、思い出になる祝い方はないものでしょうか。新成人の皆さん、ぜひ一度そんなことを考えてみませんか?

    ◆たいした話ではありませんでしたが、改めまして、ご成人おめでとうございます。





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    2012.01.09 Mon  - 文化 -   コメント 0件

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